共働きなのに夫が家事をしない!その理由は?協力しない旦那との関係を良好にする方法

夫が何かと理由をつけて家事をしない…。

共働き世帯が増えても、日本人男性の家事参加率はまだまだ低く、妻から見れば「夫が全然家事しない!」という不満爆発の状況です。

「帰ってきても携帯ばかり見てくつろいでいる」
「共働きなのに家事は自分ばかりしている」

そんな不満を抱えている妻は多いはずです。

しかし、この不公平感をそのままにすると、後々大きな問題や最悪離婚問題に発展してしまう可能性があります。

なぜ夫はこんなにも家事をしないのでしょうか。

その理由は、実は複雑な要因が絡み合っています。

そこで今回は、夫が家事をしない理由、家事をしない夫にイライラしてしまう時の対策について徹底解説します。


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夫婦であれば家事を分担し助け合うのが当然?!

近年では、結婚後も仕事を続けキャリアを積んでいく女性が増えていますよね。

正社員として、夫と同じ位の収入を得ている女性も沢山います。

しかしながら、時短勤務をしたり家事を任されるのは女性の方が多いという現実があります。

専業主婦であるならまだしも、共働きであるならば夫に家事や育児を分担して欲しいと考えるのは,当然の事と言えます。

家事は生活する上で必須であり、日々の生活の大部分を占める事なので、その部分の価値観について夫と大きなズレがあると、疲労も溜まりストレスもどんどん大きくなっていくでしょう。

夫婦であれば、お互いに助け合って生活していかなければならない義務があります。

それなのに一向に家事をしようとしない夫だと、生活する事自体が苦となってしまい、離婚を考えたくなるという女性もいます。

そうならないためにも、夫が家事をしない理由を理解し、家事をしない夫との関係を良好に保つための方法を見つけていきましょう。

夫が家事をしない5つの理由

共働きなのに、自分ばかり家事をしていて、座れるのはご飯を食べている時だけ!
協力的じゃない夫にイライラが止まらない!など家事をしてくれないと妻の不満は募るばかりです。
なぜ夫は家事をしないのでしょうか。
夫が家事をしない理由は大きく分けて5つあります。

 ①固定概念
 ②見栄

 ③自分では家事をしていると思っている
 ④帰宅したらOFFモードになってしまう
 ⑤妻


固定概念

共働きであっても、夫が家事をしないのは、「男は外で働き、女は家を守る」という昭和時代の固定概念が残っているからです。
妻が働いていても働いていなくても、「家事は女がやるもの」と考えている男性は一定数います。

現在働き盛りのパパママ世代の親は、昭和時代政府が一般家庭のモデル設定をした「夫はサラリーマン、妻は専業主婦、子供2人」をリアルタイムに生きてきた世代です。
当時景気はうなぎ上りで、夫の収入は年々増加。
夫1馬力で家庭の家計を保つことができるため、専業主婦が多い時代でした。
例えば、昭和55年は約65%の世帯が専業主婦世帯です。

しかし、平成に入ると共働き世帯と専業主婦世帯の割合が半々になり、現在では逆転して共働き世帯が約7割となっています。
時代も状況も変わっているにも関わらず、「妻は家を守るもの」という固定概念だけが残っているのです。
また、正社員率は依然男性の方が多く、企業で男性が家事育児に参加できる対策はまだまだ発展途上です。
「家事をするから帰宅します」と言えるような会社は極僅か。
「妻は家を守る物」という固定概念は、個人ではなく国レベルで染みついています。
なので、妻が働いていても、夫は「家の事は女性の領域」と考え、当然のように家事をしないのです。

見栄

夫が家事をしないのは、固定概念からくる見栄も理由の1つです。
間違った方向にプライドが高いと、「家事をする事で、家庭での自分の尊厳が傷つく」と、ゆがんだ認知をしてしまいます。
家事をしないことで、「自分は外で働いているんだぞ。偉いんだぞ」と妻に訴えたいのです。

なので、「私だって働いているんだからあなたも家事をやってよ!」という言い方は、夫のプライドを大きく傷つけ、反発を呼ぶだけになります。
夫の脳内で「稼ぎが悪い甲斐性なし!」と変換されてしまうのです。
見栄のために家事をしない夫は、自分の稼ぎが少なくても、大した仕事をしていなくても、妻に「いつも家族のために働いてくれてありがとう。家ではゆっくり休んでね」と労い、癒して欲しいのです。
せめて妻にだけは「あなたってすごい人ね」と認めて欲しいのです。

自分では家事をしていると思っている

例えば妻にとっては大した事のない家事でも、夫からしたらしっかり家事をやっていると思い込んでいる可能性もあります。
例えば、自分の食べた物を洗うのは当然と妻は思っていても、洗い物をした=家事をしたと思っている夫は多いです。
夫自身がやっていると思っている家事は、妻にとっては家事をやっていないも同然である事があります。
全ての家事をこなしている妻からしたら、「家事をしている」という評価の基準や認識が男性よりも厳しいという事もあります。

帰宅したらOFFモードになってしまう

共働きと言っても、時短勤務をしているのは女性の方という家庭が多いのではないでしょうか。
そのため、当然ながらご飯を作ったり洗濯物を取り込んだりするのは妻側になります。
男性の方が帰宅時間が遅く労働時間としては長くなるため、帰ってきたらOFFモードになってしまうという方が多いです。
家に帰ってきたら寛ぎたい・休みたいと考える男性が殆どです。
疲れて帰ってきて家事をする気にはならない・できないという夫が多数なのではないでしょうか。

夫が家事をしない理由は家庭環境、すなわち妻であるあなたにもあります。
自分が家事をしなくても、家庭が回っているのであれば、夫は率先して家事をやろうとは思わないでしょう。
あなたのがんばり過ぎと、こだわりが原因です。

夫に家事をしてほしいと思いながら、次のような心理はありませんか?


・夫が動かない分、自分が動いてしまう
・夫が気づく前に自分が気づいてしまう
・夫が家事をすると中途半端でイライラする
・言葉でお願いしなくても夫に動いて欲しい
・普段やっている方法で夫に家事して欲しい
・適当な家事が許せない完璧主義なところがある
・待つのが苦手で自分のペースで夫に家事をして欲しい
・教えなくても家事位誰でもできるだろうという思いがある


何事も上達には経験が必要ですし、人によってやり方は様々です。
しかし、女性は家をテリトリーと考えるので、例え夫でも自分のやり方やペースと違う家事をされると、イライラしてしまいます。


夫が家の汚れなどに気づく前に、先に気づいた自分がつい掃除してしまう。
夫にお願いしても、言った通りに家事が出来ておらず、結局自分がやり直す。
洗い物を頼んでも汚れが落ちていない。…

こんな経験は誰にもあると思います。

そうすると夫側も、せっかくやっても文句を言われてしまう。とやる気が失せてしまいます。

だからと言って、夫が何もしなくてもイライラしてしまいます。
これでは、夫が家事をしないのも当たり前ではないでしょうか。

家事をしない夫との関係を良好にするには

では家事をしてくれない夫にイライラしないためには、どのようにすれば良いのでしょうか。

 ①家事を分担する
 ②それぞれ得意な分野を担当する
 ③家事をしてくれた時には感謝する
 ④思い切って丸投げする

 ⑤毎日の中に小さな癒しの時間を作る
 ⑥頑張るのをやめてみる



家事を分担する

小さな事からで良いので、家事を分担すると妻の負担が減りますし、毎回言わなくて済むので気が楽になります。
最初は、家事と言えないような、ちょっとした事でも良いので割り振ってみましょう。
例えば、週1回のトイレ掃除や週末の掃除機、洗濯物の取り込みだけなどなど。
急に大きな家事を頼むと負担になりますが、段階を踏んで少しずつ、協力してもらう事で徐々に慣れていきます。
今は家事分担アプリなどもありますので、それぞれがやるべき家事の担当を決めて責任を持ってやるようにしましょう。

それぞれ得意な分野を担当する

誰でも家事の中で、得意なものとそうでないものがあります。
夫婦で話し合い、それぞれが得意な家事で役割分断するのが良いでしょう。
そうすればストレスなく家事に取り組む事ができるようになります。

家事をしてくれた時には感謝する

共働きなので家事をするのは当然ではありますが、前述したように男性側の方が労働時間が長い傾向にあったり、固定概念・見栄などから家事ができない人も多くいます。
そのため、ほんの些細な家事でも感謝する事が大切です。
心の中で「これくらいやって同然!」と思っていてもグッと我慢して「ありがとう」と伝えるようにしましょう。
そうする事で、夫も気持ちよく家事ができるようになります。

思い切って丸投げする

時には思い切って丸投げしてしまうのもありです。
例えば、土曜日や日曜日の午前〜お昼などに自分は外出して、夫に家の事を任せてみるのです。
気の合う友人と美味しいランチに行ったり、1人で電車に乗って買い物に行ったり、映画を観に行ったりするのも良いでしょう。
家が乱れる事で、家事の大変さを実感し、妻の大切さやありがたさを夫も感じるかもしれません。

毎日の中に小さな癒しの時間を作る

共働きをしていると、座る暇もない程忙しい毎日だと思いますが、意識的に癒しの時間を作るのはとても大切です。
「休むぞ!」と強い意志を持たないと、なかなか休憩できません。
ほんの10分で良いので、毎日の中に自分だけのための癒しの時間を作りましょう。
例えば、コーヒーブレイクの時間や好きな読書をする時間などです。
そうする事で気持ちが少しリフレッシュできます。

頑張るのをやめる

たまには家事を頑張らない日を作ってみるのも良いでしょう。
毎日1人で、美味しいご飯作り・洗濯・掃除、育児などを頑張っているからこそ、それを当たり前と思って協力しない旦那に余計イライラしてしまいます。
なので頑張りすぎず、たまには冷凍食品やスーパーのお惣菜や宅配サービスなどに頼ってみるのも良いでしょう。
そうすれば、食後の洗い物もないので、子供とテレビを見たりしてゆっくり過ごせます。
ゆっくり休む事によって日々の疲れから解放され、満足感を感じられます。

完璧にしなくちゃ!と思わなくても大丈夫です。
夫に何か言われたら、「少し疲れてしまった」「たまには協力して欲しい」などと素直に伝える事が1番。
頑張りすぎや我慢のしすぎでストレスを溜め込むのは良くありません。

その他にも、たまには家事代行サービスなどに頼ってみるのも良いでしょう。
追いつかない家事がなくなるだけで、急やイライラがなくなり心に余裕が生まれます。



まとめ

家事をしない夫にイライラする妻は、「私ばっかりどうして家事をしなければならないの!?」という思いがあります。

しかし、それを正面からぶつけても状況は改善しません。
なぜならば、夫が家事をしない理由は複雑だからです。

そこで必要なのが、発想の転換です。

「私が大変なのを理解して、夫には自分から手伝う意思表示をして欲しい」という希望を一度捨てて、「とりあえず家事の負担が減れば良い」と考えましょう。

そして、夫が家事をしない複雑な理由を理解して、あなたが手のひらで転がすのです。


・「お願い」の姿勢で家事を具体的に頼む
・簡単ですぐ終わる家事を頼む
・家事をしてくれたら思いっきりほめて感謝する
・少しずつ難易度の高い家事に挑戦させる
・幼児に教えるように家事を教える
・いつの間にか家事の担当を夫にしてしまう
・のんびり過ごしてあなたが笑顔になる


夫だろうが、家事をしようがしまいが、男性心理は共通しています。
好きな女性、すなわちあなたに笑顔で優しくして欲しいのです。

「なんで私がそこまでお膳立てしないといけないの!?」という不要なプライドは捨てて、夫を育てていきましょう。
最初に時間をかければ、その後の家事人生が楽になります。

家事は家族が快適に暮らすために必要な事です。
イライラしたり喧嘩ばかりしないためにも、家事の分担や夫との付き合い方を見直してみて下さいね。

writer:kikitadesu