夫婦の寝室を別にすると離婚率が上がる?寝室を一緒にするメリット・デメリット

結婚当初は殆どの夫婦が一緒の寝室で寝ていますが、月日が経つにつれ別室になるという夫婦も多くいるでしょう。

「夫婦一緒に寝ると離婚率が低くなる」「夫婦別々に寝ると離婚率が上がる」などいった説がありますよね。
「正直、1人で寝た方が快適!」と思っていても、離婚率なんて言葉が出てくると、「やっぱり夫婦は一緒に寝るべきなのか…」と考えてしまいます。

そこで今回は、夫婦の寝室状況で離婚率が本当に変わるのかを考察!夫婦が一緒に寝るメリット・デメリットも解説します。



夫婦の寝室が別室だと本当に離婚率が高くなるのか?

離婚率については、厚生労働省の統計データがあります。
統計データを見ると、昭和40年代に入った頃から離婚件数がジワジワと上昇。
平成に入ってからは急上昇しています。

(参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html



昭和は夫婦同室が当たり前の時代という事を考えると、夫婦別室の方が離婚率は高いという見方ができないわけではありません。
しかし、実際に離婚した夫婦の寝室が別だったかどうかの調査データはありません。

離婚に至る程夫婦仲が悪くなり、離婚前に一緒に寝るのを止めたケースは多いでしょう。
しかし、夫婦別室が夫婦仲を悪くする直接的な原因になる根拠はないので、「夫婦一緒に寝る方が離婚率は低い」といは言い切れません。

夫婦一緒に寝る事で離婚率が下がる可能性は高い!

前述したように、夫婦一緒に寝る方が離婚率が低いとは言い切れませんが、別室にする=一緒にいる時間が減る・会話などのコミュニケーションが減るという事になります。

夫婦仲が良ければ問題ないと思いますが、あまり夫婦仲が良くない場合は、寝室を別にする事で更に関係が悪化してしまうという事は少なくないかもしれません。

何年経っても仲が良い夫婦は、よくコミュニケーションが取れているという事があります。
日中はお互い仕事や家事で忙しく会話はなくても、夜夫婦で一緒に寝れる事で、今日1日の出来事や何か相談事などを話す機会が得られます。

毎日一緒に寝てしっかりコミュニケーションを取る事で、離婚率が下がる可能性は充分にあり得ます!

 
 ☑︎参考コラム良い夫婦とは?夫婦円満&仲良し夫婦に共通する17のポイント
 


夫婦で寝室を別にする理由

夫婦で別室に寝る理由は様々ですが、主な理由は下記の事が多いようです。

熟睡したい

相手のいびきや歯ぎしり、寝返りなどで夜中に起きてしまったり、夜中のトイレなどで起こしてしまうなど夫婦お互い熟睡できず睡眠不足になってしまう事があります。
翌日に仕事がある時な度は辛くなってしまいますよね。
たまになら良くても、毎日これが続くと相手に対してストレスが溜まったりイライラしてしまう事も。
夫婦の寝室を別にしてゆっくり寝た方が円満にいく事もあります。

部屋の問題

夫婦2人の時は問題ありませんが、子供が生まれたり増えたりした事をきっかけに、全員で寝るのが狭くなり、妻と子供が一緒で夫だけ別の部屋で寝るというケースも多くなります。

生活リズムが異なる

仕事の関係で朝早い出勤がなったり、帰りが遅くなるなど、夫婦の生活リズムが異なるとどちらかが睡眠不足になってしまいます。
ゆっくり寝ていたくても相手のアラームで起きてしまうという事もあるでしょう。
お互いにしっかり睡眠をとり、翌日の仕事や家事・育児を効率よく行うためにも夫婦別室の方が良いと言えます。

夫婦で寝室を別にしたきっかけ

結婚当初は一緒に寝ていたのに、ある時から別室になったきっかけには主に下記のような理由があるようです。


【生活リズムの変化】
①子供が生まれて夜間の授乳や夜泣きがきっかけ
②子供が生まれて部屋が狭くなった
③夫の帰りが遅くなったor朝早くなった
④夜間のトイレ



【睡眠時の環境】
①加齢臭
②いびき、歯ぎしり
③冷暖房問題



【その他】
①喧嘩



このように生活リズムの変化や一緒に寝る事で感じるお互いへの不満解消をきっかけに別室にする事が多いようです。

夫婦一緒の寝室のメリット

離婚率との因果関係はわかりませんが、夫婦が一緒に寝る事のメリットは沢山あります!

安心感がある

誰かと一緒に寝たり抱きしめるといった行為は温もりを感じる事ができるため、心が落ち着き精神的な安定を感じる事ができます。
寂しさや不安を感じている、疲れている時などはスキンシップを取る事でストレスが軽減され安心できます。

自然と会話が増える

何も意識しないと、夫婦間の会話というのはどんどん減っていくものです。
会話をしないのに慣れてしまうと、気づいた時には既に遅し・・・。
結婚間もない時は、何も考えないで会話を沢山していた夫婦なのに、会話はない期間が続くと、どうやって旦那や妻と話しをしていたのかを忘れてしまうんです。
そして、ただ旦那や妻と話しをするだけなのに、気まずさや居心地の悪さを感じます。
これが一緒に寝る事で、夜寝る時や朝起きた時に顔を合わせる機会が増えるので、自然と夫婦の会話も増えます。
会話が増えると、夫婦のコミュニケーションの増加にも繋がります。

スキンシップが取りやすくなる

会話だけではなくスキンシップも自然と増えていきます。
一緒に寝ると、自然と肌が触れ合い夫婦愛も深まります。
また、スキンシップが増える事で、心の安心感や心理的な支えを感じられます。
ストレスホルモンの減少や幸福感の向上を促す事もあります。
特にストレスや不安を抱えている場合、一緒に寝る事で癒される効果があるかもしれません。

ケンカをしても仲直りのきっかけが掴みやすい

夫婦で一緒に寝ると、ケンカをしても夜には必ず顔を合わせます。
普段から会話とスキンシップが多いので、寝室で仲直りのきっかけが掴みやすくなり、夫婦喧嘩がこじれない内に修復できます。
その日のうちに解決しやすいというメリットがあります。

お互いのちょっとした変化に気づきやすくなる

一緒に寝るとお互いのちょっとした体調変化に気付きやすくなります。
例えば口臭や体温、いびきの掻き方などで、体調の変化や少しの違いに気付くようになるのです。
自分では意外と気付かない変化も分かるので、お互いの体調をチェックし合えます。

お互い家事や仕事などで忙しく時間がすれ違う事もありますよね。
中々会話する時間がなくても、寝室が一緒であればコミュニケーションを取れたり、喧嘩をしてもすぐに仲直りできるというメリットがあるようですね。

夫婦一緒の寝室のデメリット

一緒に寝る・男性・心理

夫婦一緒に寝るメリットは沢山ありますが、デメリットも当然あります。
そのデメリットが大きなストレスになると、それが原因で夫婦仲に悪影響を及ぼす可能性もあるんです。

熟睡できず良質な睡眠が取れない

夫婦どちらか、もしくは両方の眠りが浅いタイプだと、一緒に寝るとお互いの寝返りやイビキ、歯ぎしり、夜間のトイレ利用などが安眠妨害となります。
我慢して夫婦で一緒に寝ていると、眠りが浅い方が熟睡できずに睡眠不足になってしまうのです。
また朝起きる時間が違う場合、相手のアラームで起きてしまう事も。
ゆっくり寝坊したいという日でもできないという事もあります。
寝室が別の場合は1人でゆっくり寝られるというメリットがあります。

1人の時間が少ない・自由の制限

夫婦で一緒に寝ると、当然ですが1人の時間・自由な時間が少なくなります。
寝る前にスマホを見てゲームをしたい、SNSをチェックしたい、ゆっくり読書をしたい、TVを見たいなど就寝儀式は様々です。
忙しい1日が終わり、寝る前は自分の好きな事をしてリラックスして過ごしたいという方も多いでしょう。
お互いいつでも一緒にいたいタイプ、あるいは部屋に人がいても全然気にならないタイプならば問題ありません。
しかし、1人の時間が必要なタイプが夫婦で一緒に寝ると、気が休まる時間が足りなくてストレスになるケースもありますのでご注意を!
別室であれば相手に気を遣う事や時間を気にする事無く、自分の好きな事をできるというメリットがあります。

エアコン問題が勃発する

男性と女性は筋肉量が違うので、暑さ寒さの感じ方に差がありますよね。
夫婦で一緒に寝ると、どうしてもこのエアコン問題が勃発します。
特に夏場にこの問題は起こりやすい為、夏場だけは寝室を分けたり、体に掛ける布団を調節するなどお互いの協力や工夫が必要になります。

マットレスの硬さで体が痛くなる

男女の筋肉量の違いによるエアコン問題を先程あげましたがマットレスの硬さ問題もあるあるでしょう。
男性に合わせると女性には硬すぎてしまい、朝起きたら体がガチガチ。
女性に合わせると男性には柔らかすぎて、朝起きたら腰が痛い・・・。
おススメは、お互いの好みに合わせたシングルベッドを並べて寝ることです。

夫婦が寝室を一緒にするデメリットから、寝室別にすると下記のようなメリットがある事が分かりますね。

・自分の自由な時間、リラックス時間を確保できる
・睡眠時間を確保し熟睡できる
・好きな寝具が使える
・気を遣わない

まとめ

結果、仲良し夫婦なら一緒に寝るかどうか離婚率に影響なし! です。

ただし、元々あまり夫婦仲が良くなかった場合は、溝が深まったり中々関係性を修復できないといった事もあるようです。

もしこれ以上不仲になりたくない。というのであれば一緒の寝室にしてみるのもありでしょう。

夫婦が一緒に寝る事には、メリットとデメリットの両方があります。
一緒に寝る方が幸せな夫婦、別室で寝る方が快適な夫婦、夫婦の形は色々です。

ですので、夫婦が仲良しなら一緒に寝るかどうかは離婚率に影響はありません。
大切なのは、一緒に寝るかどうかを問わず、夫婦で沢山会話をして小さなガマンを積み重ねずに解消する事なのです。