保育士が仕事を辛くて辞めたいと思う理由5つとその解消法

保育士は子どもと一緒に遊べる楽しそうな仕事だなと一見思えるかもしれません。しかし現実はとてもハードで多くの人がせっかく資格を取ったのに保育士自体を辞めてしまう現実があります。

保育士不足と言われる現在、求人が多いものの人が集まらない理由はなんなのでしょうか。ここでは保育士が仕事を辛くて辞めたいと思うこととその解消法をご紹介します。

保育士が仕事を辛いと感じること5つ

保育士の仕事は賃金の割にハードというイメージが思い浮かぶほど、大変な仕事です。実際に保育士はどんなときに辛いと感じるのでしょうか。

 仕事量が多い

保育士の仕事は1年を通して様々あります。子どもの対応をする以外にも、連絡帳を記入したりする事務仕事や行事の準備をしたりと多岐にわたり、園内では終わらずに家に持ち帰って仕事をする人も多々います。日本では子どもの数は年々減っているのに、保育士不足により仕事量は変わっていません。若いうちは体力があるので頑張れていても、ずっと続けるとなるとしんどいと感じる人も多いのです。

子供の命を預かる重圧

保育士は子どもが好きだからという理由でなる職業です。そんな子どもと1日中一緒に過ごす中で一番気をつけなければいけないことが、園児を無事に帰すこと。小さい子どもは体が小さく、ふとした事故で亡くなってしまうことも少なくありません。お散歩や園内の遊び場、教室の中でも気を張りながら園児を見守るのが重要な務め。毎日気を張る仕事では精神的な疲労も溜まりやすいものです。

給与が安すぎる

上記で挙げたようにハードで気を張る仕事でありながら、給与が驚くほど安いのが現実です。生活をしていくのも精一杯という人がたくさんいます。それでも子どもが好きだからと、我慢して辞められない人も多いもの。給与が仕事量に見合う高さであれば、納得して働き続けられるのは言うまでもありません。サービス残業も日常茶飯事です。

保育士同士の人間関係

近年保育士は男性も増えてきたものの、女性の保育士が多い仕事です。女性が多い職場は大変とよく言われますが、女性だからではなく、男女比が偏っているとどうしてもひずみが生まれます。一般の企業の営業マンのように、自由に息抜きで外出したりできず、ずっと園内の閉鎖された空間にいるため、人間関係が良好でないと辛いものです。保育士は連携がとても大事なので、保育士同士がギクシャクしていると結果的に子どものためにもよくありません。

保護者との関係

近年モンスターペアレントなどと呼ばれ、些細なことで大きなクレームを入れる保護者も増えています。自分の子どもが心配だからこそ、というのはわかりますが、中にはストレスを解消したいがためにただただ文句を言ってくるという人もいます。保育士もプロなので保護者の言いなりにはならなくていいのですが、完全に無下に扱えないのも現実です。ただでさえ忙しい中、余計な仕事が増えてさらにしんどくなることもしばしば。

保育士の辛い仕事を解消する方法

保育士の仕事は多岐にわたり、仕事量の多さや責任感、給与の低さや人間関係など辛いことも多くあります。そんなときにどのように解消すべきなのかをご紹介します。

信頼できる同僚に相談する

同じ園内で働く同僚に話しを聞いてもらうだけでも、根本的な解決にはならなくてもリフレッシュにはなります。愚痴は溜め込まず吐き出すことが大事です。毎日では相手も大変ですが、たまになら言いたいことをお互いに言い合ってストレスを解消するのも手です。

長期休暇を取ってリフレッシュする

自分でストレスを溜めないようにリフレッシュを心がけていても、解消しきれない場合も多々あるでしょう。休んだら園に迷惑をかけるかも、などと気にしなくてOKです。自分の体は自分にしか守れません。体も心も折れてしまう前に十分な休息をとる必要があります。

思い切って転職する

あまりにも労働環境が悪く改善する見込みのない場合、転職するのも一つの方法です。保育士は日々の仕事が忙しいため、転職活動をするのも大変ですが、そんなときに頼れるのが転職サイトです。転職サイトには無料で登録でき、自分担当のコンサルタントがつきます。自分の代わりに他の園の情報を収集してもらい、現場見学の予約や賃金や労働条件の交渉などを行なってもらえます。一生働きたいと思える職場が見つかるかもしれません。

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保育士はやりがいの大きい仕事です。子どもの笑顔や成長を見られる素敵な仕事でもあります。一方で保育士不足がさけばれる昨今、引く手あまたの職業でありながら、過酷な労働条件がなかなか改善されない歯がゆい思いもあるでしょう。

仕事が忙しくてなぜ自分が保育士になったのかを見失ってしまっていたら、一度視野を広げてみましょう。自分に合った働き方ができる職場を探すことは当たり前の権利です。自分の人生を豊かにするために仕事はあります。自分が納得できる職場を探してみてください。

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