昨今では、夫婦別姓を求める動きが出ています。
みなさんの中にも、夫婦別姓に関する情報をニュースやネットなどで見かけたことがあるのではないでしょうか。
夫婦別姓には様々なメリットがある一方で、デメリットも存在します。今回は、夫婦別姓のメリット・デメリットについて具体的に解説しましょう。
夫婦別姓とは?
そもそも、夫婦別姓とはどういうことでしょうか。
結婚をすると、どちらか一方の籍に入ってその姓に変更しています。夫婦別姓ということは、結婚をしても別姓のままでいるということです。
現在の法律では夫婦別姓が認められていませんので、結婚したら必ずどちらかの姓に統一されることになります。
多くは女性側が男性側の姓に変更しているでしょう。昨今では、姓を変えることによる不都合・不利益な点から、夫婦別姓を求める動きが出てきています。
夫婦別姓のメリット
それでは、夫婦別姓のメリットとはどのようなことがあるでしょうか。夫婦別姓のメリットについて解説しましょう。
氏名変更の手続きをしなくていい
結婚して苗字が変わると、銀行口座、証券口座、免許証、保険証など様々な場面で氏名変更の手続きをする必要があります。
それぞれ必要な書類が異なり、郵送でやり取りすることも多いので手間ですよね。
夫婦別姓を選択できれば、このような氏名変更の手続きをせずに済むでしょう。
仕事に影響を及ぼしにくい
結婚して苗字が変わると、会社内でも手続きをしなければなりません。
姓が変わったことで、与えられているメールアドレスが変わったり、名刺を作り直したり、苗字が変わったことを社内・社外に挨拶したり、様々な影響があります。
苗字が変わったことで、特に書類上では旧姓での成果が新しい姓の自分と結びつきにくくなるかもしれません。
また、仕事上では旧姓を名乗っていたとしても、国家資格などの名前は新しい姓になっているなど不都合な面があります。夫婦別姓であればこのような影響を及ぼしにくくなります。
男女平等の価値観が広まる
現在では多くの場合、結婚すると女性が男性側の姓へ変えています。
つまり、不都合・不利益を受けているのは多くが女性です。
夫婦別姓を選択できるようになれば女性も男性と同じように今までの氏名を変更することなく仕事が続けられますので、男女平等の価値観が広まると考えられます。
夫婦別姓のデメリット
ここでは、夫婦別姓のデメリットについてご紹介します。
氏名だけでは夫婦とわかりにくい
夫婦別姓が導入されたとしたら、導入当初は違う苗字なので氏名だけでは夫婦とわかりにくいと思われるでしょう。
さらに、物珍しさから周囲の目が気になるかもしれません。
子どもの姓をどちらにするか
夫婦別姓で考えなければならないのが子どもの姓についてでしょう。
夫婦別姓の場合、子どもの姓をどちらにするか決める必要があります。後々、子どもから「どうして私は父と違う苗字なの?」と疑問に思われるかもしれません。
また、離婚すると、子どもの苗字だけ変えなければならないというケースが出てきます。
夫婦別姓には様々なメリットがある一方で、子どもの姓をどちらにするかなど考えなければならないデメリットがあります。
現在は夫婦別姓が認められていませんが、価値観が多様化してきていますので、今後は認められるようになるかもしれません。
夫婦別姓のメリット・デメリットをきちんと理解しておきましょう。